トンネルの中から抜け出して

夫婦2人の人生で思うこと

年賀状

今年もところどころで話題になる年賀状。

トピックとしては、子供の写真を載せるかどうか・・・、みたいなところだろうか。

まぁそれは今回は置いておいて。

 

以前にどこかの記事で読んだことがある。

年賀状に”子供はまだ?”と書かれていたと。あとは、親戚(確か叔父だったかな?)から、子供のことは考えているのか、早くご両親を安心させてみたいなことが書かれてあった、と。

 

あのさぁ・・・・アホじゃないのだろうか?

 

以前の私だったら、”相手はこちらの事情を知らないから・・・””心配して書いてくれてるんだ・・・”なんて、自分の感覚を捻じ曲げるような解釈をしていた。

 

でも、もうそういう考えはしないと決めたから(少なくともこのブログ上では)、あえてしっかり文章にしたいと思う。

 

アホじゃないのだろうか?

 

対応として、”そんな言葉にいちいち反応してもねぇ~”なんてすかしちゃう方法もあるのかしれないけれど、私は”もうやめようよ”って言いたい。どんだけこのアホなコミュニケーションが過去も、現在も、繰り返されてきたのだろうか。そして今後も続いていくのだろうか。

 

もう今まで何度も思ってきたけれども、報告をがあったら”おめでとう”でいいと思う。

 

それも何もないまま(そもそもその夫婦がどんな状況か、また、子どもを望んでいるのかもまったくわからない状況で)あえて聞くのが意味わからん。

 

 

あのさぁ、

 

1週間前に流産してるかもしれんだろ、

妊娠したら自分の命に関わる人もいるだろう、

遺伝的疾患を持っていて、子供に遺伝することを考慮して子供をあきらめているかもしれないだろう、

現在不妊治療真っ最中かもしれないだろう、

無精子症がわかって手術待ちの時期かもしれないだろう、

手術が終了して精子が回収できず、AIDor養子or夫婦2人の人生で揺れている状況かもしれないだろう、

EDや射精障害があって、まだその現実に夫婦とも向き合えず触れられない状況かもしれないだろう、

子どもを迎えられる環境にないから夫婦2人の人生を選んだかもしれないだろう、

自分たちが子供を授かれないことを結婚前からわかっていた夫婦もいるだろう、

 

見えない部分では、いろいろあるんだよ。

 

 

”妊娠しました(出産しました)”という報告をするような感覚で誰も”子どもを授かれません”なんてあえて報告する人なんていないだろうよ。まわりに言えることもあれば、言えない(言いにくい)こともあるんだよ。

 

年賀状に”子供はまだ?”って書くことは、”あなたの体重何キロ?”って書くことよりも、もっともっと失礼で残酷なことだと思う。私は。

 

そういうこともまったく想定できず、あけましておめでとうぐらいの感覚で聞く人もいる。それは、結婚したら子供をつくるだろう、子どもができるだろう、子どもがいるだろう、という認識が初期設定になっているからだろうな。

聞く側にとって、それは本当に挨拶程度の言葉かもしれないけれど、”子供はまだ?”って聞かれて相手はすごくうれしいと思うのだろうか。デリケートな夫婦生活の問題に土足でズカズカ踏み込んでいるような質問だということをいつになったらわかるんだろうか。

 

本当、アホじゃないのだろうか。

 

報告を受けたら”おめでとう”でいいと思う。私は。

 

子供のことをどうするかを考えるのは、その夫婦なんだよ。その夫婦の子供を自分が育てるわけでもないのに、あえてこちらから”子供はまだ?”なんて聞くのは違うだろうよ、って思う。

もちろん聞かれたところで、相手は傷つくことも、気にすることもないかもしれない。そういう人もいるだろう。でも、もしかしたら傷つく可能性もあるかもしれない。そのような質問をあえて投げかける必要は私はまったくないと思う。

 

子どもがいても、いなくても、その夫婦が幸せでいてくれたら私はそれでいいと思う。