泌尿器科医が書いた妊活本
泌尿器科医の立場から男性不妊治療を続けている医師が妊活本を書いたらしい。
本屋で立ち読みしてきたら(まぁもう読む必要もないのだけれど・汗)、こういうことは妊活のスタート時に知っておきたかったなぁと思った。
パラパラながめる程度での印象なんだけど、男性側の事、女性側の事、偏りがなく書かれているのが良かったと思う。
(100人に1人は無精子症ということもしっかり書かれていた!)
1人の力で妊娠できるわけはないんだよ。夫婦一緒に足並みをそろえて知識を深めていかなければならないことなんだよ。
”仕事疲れで妊活どころじゃない”というあるあるな意見に対しての先生の回答がとてもいい↓
(画像ははamazonから)
その仕事は本当にあなたじゃないとダメなものですか?他の人に任せても大丈夫な仕事ではありませんか?
妊活は夫婦が幸せになるためにするものなのに、忙しさに忙殺されてパートナーを顧みなくなったり、どちらか片方だけががんばるのはおかしいです。
子供を望んでまず最初に学んでおきたいことはこういうことなんだろうなぁって思う。妊活に望む上での心構え。特に男性側への(やることやってりゃできるだろう、みたいなメンタリティではなく)。当たり前のことだし、大事なポイントなんだけれど、スポッと抜けてしまいがちなんだよね。
おかしいことを、おかしいとしっかりと書かれていたことにホッとした。なぜなら”仕事が”っていうキーワードが出てくると、”仕方ない”で思考停止してしまうことが多々あるから。
仕事と男性の結びつきがまだまだ強い世の中だから(仕事のプレッシャーは男性の方が強いのだろう、一家の大黒柱なんて言葉もあるから)大変なんだろうと思う。でも、仕事は他の人に頼めても、妊活は自分じゃなきゃダメなんだよ。この視点をスタート時点で持てるか、持てないかで、向き合い方が違うんじゃないだろうか。
そして”パートナーを顧みなくなったり、どちらか片方だけががんばる”という状況が続けば続くほど、夫婦関係に影響していくんだろうな。
振り返って思うのは、子供を授かるためには女性が主体的に考えなければならない、女性が気をつけなければならない、というイメージが強すぎるように感じる。私自身も結婚した当時はそう思っていた。私だけいろいろ調べて、頭でっかちになっていた。
夫婦2人がいるからこそ子供を授かる可能性があるはずなのに、夫婦で子どもを望んでいるはずなのに、スタート時点の足並みなかなかそろえられていなかった。
これで病院に通うような段階になれば、妻ばかりが病院に通い医師と話をする。夫への伝達役まで担うことになる。そうなれば”妻が伝達・指示⇒夫は指示に従う”みたいな関係性がどんどん強化されていってしまうんだよね。
でも本当は、お互いの思いや知識をシェアするという気持ちが大事なんだよ。
その部分が、もっともっと広がればいいのになぁって思う。
こういう本は、女性は主体的に読めても、男性は読むかどうか。少なくとも、自分のパートナーが主体的に読もうとする気持ちがあるだけで救われるんだよね。
まだ、子どもを授からない原因が発覚する前の話だけど・・・。夫は、私が病院からもらってきたパンフレットには一度も目を通さなかったんだよね。でも(妊娠できた場合に)妊婦健診には俺も毎回行く!って断言していた。だから、あぁ子供ができない限り私は一人で病院に通い続け、頑張らなきゃならないんだなぁって、寂しかったんだよね。
いまだに思い出す。けっこう傷ついてたんだな、と思う。
妊活に関しては産婦人科医の本がばかりだったと思う(だから女性側の問題が中心になってしまう)。この本は、泌尿器科医の立場から書いているから(男性側の問題も含まれるから)、今までの本とは視点が違うかもしれないね。