トンネルの中から抜け出して

夫婦2人の人生で思うこと

男はいくつになっても!って、なぜ思う?

 あるあるなイメージ。

女はタイムリミットがあるけれど、男はいくつになっても妊娠させられる、

・・・・というイメージ。

 

そう思っちゃうのはわからなくもないし(イメージのすり込みはかなり厄介)、それが男だろ!みたいなメンタリティが働いてしまうのも、そうなんだろうなと想像する(私は女なので想像するしかできない・・・)。

 

でも、男性不妊を突きつけられると、俺ってなんで存在してんの?遺伝子を残せないかもしれないのに、みたいに存在価値が揺らぐかもしれない。そういう気持ちが、建設的な話し合いを阻んだり、問題から目を背けたい要因になったりする。

 

本人がつらいのはわかるけれど、そのしわ寄せって、最終的に自分にもかかってくるし、妻にも向かっていくんだよね。

 

そのあたりの問題は別の場所でも長々書いてる↓

note.mu

 

とりあえず今回は・・・、なぜ男はいくつになっても!のメンタリティが発動するのかという部分で、関連する対談のyoutubeを貼ってみた。

 


<40男>はなぜ嫌われるか 1/3 ジェーン・スー×田中俊之

 


<40男>はなぜ嫌われるか 2/3 ジェーン・スー×田中俊之

 


<40男>はなぜ嫌われるか 3/3 ジェーン・スー×田中俊之

 

2番目のyoutubeの9分あたりから、バサバサ本質を突いている。

 

”男はいくつになっても子ども作れるんだよって言う人いるけど、あれは何なの!?”って。

ジェーン・スーさんの話がスパスパ切れ味があって興味深い。田中先生の分析も納得する。

 

 

自分を客観視すること。

自分が思っていることを疑うこと(ケンタッキーの例えがわかりやすい)。

 

が、ポイントかもしれない。

 

建設的に夫婦で話し合いができるためには、自分で自分の状態を受け入れ、認める作業も同時にしていく必要があると思う。それをすっ飛ばして話し合っても、プライド?体面?自分をよく見せたい意識?が働いて、腹を割って話せないような気がするから。

 

たぶん、子どもがいる家族を見て、”あいつは嫁さんを妊娠させられるのに俺は・・・”みたいな思考に陥る人もいると思う。

 

でも、私自身はもうその位置からはダダダーと離れた。なんか、わかっちゃったから。子どもが2人いようが3人いようが、精子がめちゃあるわけじゃないんだし。確かにそうである人もいるだろうけれど、精子が少なくたって動いてなくたって偶然が重なって子どもができる場合もあるわけだからね。みんな正常な値なわけないんだよ。

 

だいたい、”妊娠しました!”って報告受けた時に、不妊治療をしていたかを必ず言うとは限らない。もっと言えば、”精子が数匹レベルだったから顕微授精して妊娠しました!”まで言う人なんてほぼいないと思う。

 

男性不妊って、そこにある現象であっても、外からは見えないんだよね。夫婦内の密室のこととされるし、それをあえてオープンにする人も少ない。かえって、卵子の老化とか、晩婚化とか、高齢妊娠とかそういう部分ばかりがメディアにも取り上げられて、ドンドン女性の問題であるかのようにすり込まれているし。

(だからこそ、妊活ブログを書かれている男性はすごいと思うし、どんどん増えてほしいと私は願ってるんだけど。)

 

そういうのがわかってしまったから、いま子供がいる男性の精子がみんな正常なわけないんだ、っていうことがもう私の中では”普通”になってるんだよね。

 

これはバカにしてるとか、見下しているとかそういう意味ではい。

大事なのは、俯瞰的な視点で考えることだと私は思う。

 

実は自分が自分に呪いをかけているところもあるから。私もそうだった。私の中では”女の幸せは妊娠・出産”とか”母親になって一人前”とかそういうイメージが自分を苦しめてたのがわかったから。

 

そこから1歩外れた視点から全体を見るって大事だと思う。

 

もちろん、数十年積み重なってきたイメージや価値観をすぐに変えるなんてできないと思う。私も何年もかかってやっとこういう文章を書いているわけだから。

 

ただ、このyoutubeもそうだけど、田中先生の本(男性学の本とか記事も)で、自分を客観的に省みる癖を少しずつつけていくのは、子どもを授かれるかどうかに限らず、自分自身を成長させるうえでは大事だと思う。

 

 

<40男>はなぜ嫌われるか (イースト新書)

<40男>はなぜ嫌われるか (イースト新書)

 

 

 

男がつらいよ 絶望の時代の希望の男性学

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