トンネルの中から抜け出して

夫婦2人の人生で思うこと

ラジオ放送

不妊治療について、ラジオで取り上げるみたいですね。

不妊治療のやめどき』の著者、松本亜樹子さんのブログで知りました。

ameblo.jp

 

 

ラジオ番組のHPはこちら↓

渋谷和宏・ヒント

 

ちょっと聞けるかどうかわからないのですが・・・、ポッドキャストにアップされるのかな??

 

何かヒントになることがあるといいですね。

 

 

 

不妊治療のやめどき

不妊治療のやめどき

 

 

 

 

いったん言葉(文章)にしてみる大切さ

何か問題が起きた時。

その問題に対する自分の気持ちや、今後どのような道が考えられるのか、自分はどの道を進みたいのか、どう対応していったらいいのか。グルグル頭の中で考え続けると思う。

 

第三者に話す機会があれば、冷静になれるかもしれない(逆にイラッとする場合もあるかもしれないが)。話す過程において、自分の心が整理されて、アドバイスの有無にかかわらず案外自己解決することもあるかもしれない。解決までいかなくとも、腹の中に溜め込んでいた思いを口にすることでスッキリするかもしれない。

 

ただ、誰かに話せる問題もあれば、これは誰にも話せないな、という問題もあると思う。

 

そういう場合は、いったんその思いを書いたり、パソコンに打ち込んだりすることも大切かもしれない、と思っている

 

いい子ちゃんぶってしまったり、こんな風に思われたら否定されるかも、なんて思って書いたら、それは本心ではない文章になってしまう。害のないところにストレートに、今自分が感じた思いを書きだすことが大事なんだろうなぁと思う。

 

今の思いから導き出された今の考えが、他者から見れば甘い考えかもしれない。他者から見れば間違っていると感じることかもしれない。

 

まぁ、それはそれとして。

 

その時点で、自分が考えたことを書くことが大事だと思う。

 

だいたい、その問題が自分の中で大きければ大きいほど、冷静に判断する力は失われているだろう。判断力が鈍っている状態だろう。

 

だからこそ、いったん思いをストレートに言葉にする。自分の中からでた言葉を、外から眺めてみる。その過程で、自分の気持ちが整理されるかもしれない。また、1週間後、1か月後、半年後、その文章を振り返って読んだ時に、考えを深めるきっかけに

なるかもしれない。

 

 

ここ2,3年の間に起きた問題の経過を文章に残していたんだけど、それをたまに読み返す時がある。

あの時はあんなことを考えていたんだ、ということは文章に残していなければ記憶の中から失われていただろう。あの時は、息も絶え絶え必死に文章を書いていたけれど、今思えば文章が残っていてよかったなぁと思う。

 

確認できるんだよね。

 

あぁ、過去の私もあんがい頑張ってきたじゃん、って。

そして、今の私もそんなに悪くないじゃん、って。

 

そう思えるだけでも、よかったなぁと思う。

男性不妊・実態調査のアンケート

数日前にtwitterで男性不妊についてのアンケートを実施していることを知り、さっそく私も答えてみた。”女性はパートナーについてご回答ください。”とも書かれていたので、私も対象者には入っている。

 

昨日、そのアンケートが記事になっていることを知った↓

 

mainichi.jp

 

この記事を読んで、私が気になった部分↓

 

政府が不妊男性への治療費助成の方針を決めるなど関心は高まっているが、男性の受診者は少なく、必要な治療を受けていない可能性がある。このため、ウェブ(http://danseihunin.index.ne.jp)で治療経験や男性不妊の知識について聞くことにした。

 

そう、そうなんだよね。いくら不妊原因が半々だ、なんて記事が出てきたところで、男性側の受診はまだまだ少ないんだろうなぁって思う。

そのあたりの要因を考えながら、つらつら思うことをtwitterでつぶやいてみた。

 

 

必ずしも、男性側が受診することが絶対に正しいなんて言えないんだよ。一番大事なのは、”夫婦で決めること”だと私は思っている。

 

たとえ①の理由だったとしても、夫婦で納得しているんだったらいいんじゃないだろうか。そもそも、夫に診察を受けてもらう、という状況に対してストレスを感じる妻もいるかもしれないから(そういう感覚の部分は人それぞれ違うから)。

 

②はシステムの問題になる。関東、関西圏に住んでいるなら選択の幅も広いだろうけれど、地域格差・病院格差はまだまだ男性不妊領域での課題は大きい部分だろう。そもそも最新情報の知識を持ったうえで男性側の診察ができる医師ってどれくらいいるのだろうか?という疑問はある。

 

うちの場合は、遠方だから通えないとか言ってらんないレベルだと夫婦で思ったからこそ(精子ゼロだからね)、どんな遠い病院だろうと関係なく通ったんだよね。

 

 

③が私としては一番引っかかる部分かなぁと思う。いろいろ調べてきたけれど、妻が通っている病院で、”男性不妊はまだまだ原因がわからないことが多い。ステップアップすれば~”なんて説明したりもあるんだよね。

 

まぁ、それはそうかもしれないけれど・・・、それ言っちゃったら男性不妊専門医に失礼じゃない?と思う。自分たちの立場は何?って感じじゃないだろうか。

 

私が引っかかるのは、患者さんが”自分たちで納得した道を自分たちで選択できたのか”という部分に影響すると思ったから。

 

 

不妊治療って、必ず○○しなければならない、ってわけでもないし、必ず○○すれば妊娠できる、とも言えない世界なんだよ。そこがつらいところでもあるんだけど、だからこそ、自分たち夫婦が納得した上で選択した道を進むことも大事なんじゃないかなと私は思っている。

 

 

例えば、”原因がわからないことが多いなら診察する意味がない”と思う人もいれば、”たとえ原因がわからなくても診察することで見通しが立てられる”と思う人もいると思う。そういう考え方の違いで、進む方向性も変わってくるんじゃないだろうか。

 

 

 

前に読んだ本の中で、私は複雑に思ったことがあった。

 

 

この本に書かれていた不妊治療中のご夫婦の話。
人工受精6回、体外受精を3回行い、その後、ご主人さんの転勤に伴い病院も変わった背景があった上での記載部分だ↓

 

不妊の原因について、それまでかかっていた医師からは、夫の精子の運動率が低いこと、それに香織の子宮の形が関係しているかもしれない、という程度の説明しか受けていなかった。転居後にあらためて検査したところ、夫に不妊の原因となる精索静脈瘤という病気が見つかった。それが精子の状態に影響しており、このままでは人工受精での妊娠は無理だろうと告げられた。

体外受精をやる前に、人工受精も6回経験していた香織はあぜんとした。

「そんなにはっきりした原因があるのに分からず、無駄なことをやっていたなんて・・・医療って何なの。」

怒りが込み上げ、診察で大泣きした。

不妊の原因はどうしても女性の話になりがちで、男性側の問題になかなか行きつかない。無力感を抱くのは女性ばっかり」と香織は振り返る。

 

自分も不妊治療を経験して、こういうことがとても引っかかる。
なんというか・・・・、男性側の視点がスポッと抜けたまま治療がどんどんステップアップしている場合があるな、ということ。

 

たとえ最初から夫が診察していたとしても、まだ子供を授かっていないという状況は変わらなかったかもしれない。

でも、最初から男性側も診察をするかどうかの説明があり、夫婦で相談した上で選択した道を進めていたのであれば、過去の治療を振り返った時の思いは違っていたんじゃないだろうか、と感じてしまう。

 

まだまだ・・・、男性側も診察する、という認識もない人が多いんだろうなぁとは感じる。そもそも、検査自体も”なんで俺が?”って思う人もいるだろうし。

 

そういう意味で、ニュース記事で男性不妊が取り上げられること(アンケート調査も大々的に進むこと)、また、実際の声をあげられるような男性が増えれば(twitterやブログなど顔が見えなくても声をあげられる場が今の時代はあるからね)、認識も少しずつ変わっていくかもしれない。

 

 

 

 

maleinfertility.jp